僕はこの春から第一志望校の灘中学へ進学します。僕自身、なぜ合格できた? と思っていますので合格までの道のりを書きたいと思います。
【入塾前】
4年生まで、水泳、書道、そろばん、体操などをしていました。
4年生になった頃、祖父が「孫を灘中に行かせたい! ので、受験塾に通わせて」と母に言ったそうですが、僕の公立小学校での成績は中の上程度。母は「灘中は天才・神童が行くところでしょう? この子には無理!」と一蹴したそうです。しかし、祖父と両親が話し合い5年生から塾に行くことに決めましたが、僕は中学受験のことも灘中のことも全く知らなかったです。
新5年生から入塾できるよう4年の12月に公開テストを受けたが、結果は不合格(タイトルの「PC9から」は本当は「マイナスから」です)。少し勉強して4月入塾を目指して公開テストを受け直そうとしていましたが、春期講習は入塾資格が無くても受けられたので、まず春期講習を受講することにした。春期講習が終わり4月の公開テストを受けなんとか合格。もちろんクラスはPC9! さあ、ここからスタートです。
【5年生】
入塾して驚いたのは、みんなの計算力。僕が時間内に半分も解けない計算テストをみんなは普通にできていました。授業内容は面白く、初めて習うことばかりでしたが理解しやすかったです。
ひと月くらいで大分慣れてきて、復習テストは全教科70〜80点(計算テストはダメ)取れるようになりました。宿題にしっかり取り組むことで良い点を取れたと思います。慣れたばかりのところで、母に「夏までに2ルームに行こうね!」と言われました。「は?」ですよね。確かに3ルームの中では復習テストで3位以内に入れることも多かったのですが、公開テストが酷かったのです(5月の偏差値は41でした)。しかも予定表を見ると6月に習熟度確認テストがあり、僕は遅れて入塾なので習っていない単元もいっぱい。まず習熟度確認テスト対策をしなければ! となり、大量の宿題に加え、入塾前の単元の勉強もしました。最初の追い込みです! 追い込みの成果で6月の公開テスト、習熟度確認テスト両方とも偏差値50になりました。
しかし、この頃算数のニュートン算だけがどうしてもできませんでした。先生に質問しようにも何がわからないのかさえ説明できませんでした。母も教えようとしてくれましたが、やっぱりできない。そこで、何度も問題を解いて、解説を読んで、を繰り返しました。多分10回は同じ問題を解いたと思います。問題文を一言一句覚えてしまうくらいです。繰り返しているうちに理解できるようになりました。僕にとってはやり込んだらなんとかなる! 成功体験でしたが、皆さんは先生に聞いた方が良いと思います。
今考えるとですが、入塾当初から宿題をすること(*重要)に加え、必要に迫られてですが、追い込みをかけたり、深掘りしたりしていました。
8月にはクラスがPC5になり、母の言うとおり2ルームに上がれました。
初めて参加した学園長杯争奪テスト大会でも2位で表彰され、盾を貰えてすごく嬉しかったです。
しかし2ルームに上がり、ひと月くらいたつと母から「年内には1ルームに行こうね!」。「は??」です。復習テストの成績は80〜90点取れることも多くなっていましたが、公開テストの偏差値は55くらいで相変わらず低迷していました。しかも夏期講習中にひどい風邪で何日も塾を休むことになり、宿題が溜まっていきました。ここから2度目の追い込み! ベーシックと夏期講習の宿題(休んだ分追加)と、公開テストの過去問です。そして追い込みの成果がでました! 10月の公開で偏差値62。クラスがPC1になり、1ルームに上がれました。各教科の先生や事務の方に「すごいね!」と、声をかけて貰えて嬉しかったです。
11月になり、志望校別特訓を選択する時期でした。灘コースの下限値をクリアしていたので、一応灘コースを選択しました。
【6年生】
ベーシックのクラスはPC1かPC2で、なんとか1ルームに残留。
志望校別特訓が始まりクラスはN2でした。最初の灘中入試実戦テストは惨敗。E判定です。母から「灘コースの子達は、最高レベル演習算数だとか灘中選抜特訓を5年生で受講しているから、灘中の難しい算数もできるのよ。あなたもこれから受講できるのだから、そのうちできるようになるわよ。これまでも習ったことはできるようになってきたでしょう?」と言われたが、その時は正直できるようになるとはとても思えませんでした。僕の算数の成績は安定せず、最高レベル演習算数の受講資格さえ無かったからです。成績はなかなか上がりませんでしたが、灘コースの算数はとても面白かった。とはいえ、宿題の量が半端ない! 隙間時間にしていたゲームも封印し、計算とか漢字の宿題は朝の登校前にするようにしました。
なんとか宿題が回せるようになってきたと思ったら、3月に肺炎になってしまい2週間の入院。春期講習もほとんど受講できず、1か月近く塾を休んでしまいました。さあ、3度目の追い込みです。さすがに今回は短期間で追い込むのは無理なので、チューターの佐生先生とも相談し、夏までになんとかしようと計画しました。塾のない日や学校行事の代休などに何を片付けるかを決めて取り組みました。
5月に灘中の文化祭に行きました。すごく楽しくて、興味を惹かれることばかり。ここで初めて僕自身が灘中に行きたい! と思いました。しかも直後のプレ灘中入試で合格まであと1点! もしかして僕も灘中に行けるかも? しかしその後の灘中入試実戦テストではD判定。甘くないです。一度だけN1に上がりましたが、すぐN2になりそのまま夏休みに。
夏期合宿です。それまでも一日中勉強していたつもりでしたが、夏期合宿に参加して全然できていなかったのだとわかりました。本当に隙間なく勉強して、解答を破られないように緊張感を保って勉強をする。良い経験になりました。夏期合宿モードの富田先生は本当に怖いです。皆さん気をつけてくださいね。
合宿後、家での勉強の仕方が変わった気がします。夏休みが終わって、国語と理科の成績は安定してきましたが、算数の成績はまだまだです。しかし、プレ西大和学園中入試とプレ洛南高附属中入試でA判定がもらえたので、コース変更はせずに灘中合格を目指すことを決めました。灘中合格を目指すためには、9月・10月は算数だけに集中しようと母から言われました。国語と理科の宿題はもちろんするけれど、わからないことがあっても時間をかけない。灘中テスト集やそれまで受けたプレ灘中入試や灘中入試実戦テスト、点数の悪かった復習テストを何度もやり直しました。最低90点が取れるようになるまで繰り返す。中学への算数と母が買ってきた250問くらいある問題集を全問解き切る。算数漬けです。僕は算数が大好きで、自分で算数の問題を作ったりしていたので、これは苦にはならなかったです。
成績が上がってきました! 10月にクラスが初めてPC0になり、11月にはN1、12月にはN0。灘中入試実戦テストは残念ながらC判定で不合格。でも合格まであと2点!(僕にしては上出来) 最後の公開テストで3位! 初めての10傑!(これは本当に嬉しかった) 僕本当に灘中に行けるかも?
最前列のまま入試対策に! と思っていたら、なんと12月末に肺炎で入院。前回よりは症状が軽かったので、1週間の入院で済みました。入試対策(第Ⅰ期)は全く受講できなかったけれど、これまで何度も追い込みを経験してきたのでなんとかなると思ったし、佐生先生からも入試には間に合うので心配ないと言って貰えて大丈夫だと思えました。
お正月のプレ灘中入試から復帰。最後のプレ灘中入試でB判定! 灘中の名前がつくテストで初めて合格判定がもらえました。僕は本当に、本当に、灘中行けるかも?
【北嶺中入試】
緊張しなかった。
直前に取り組んだ過去問と同じくらいの点数が取れて特待生合格。
【灘中入試まで】
入試対策(第Ⅱ期)を受講しながら、第Ⅰ期のテキストにも取り組んでいたけれど、時間に余裕があり、余った時間は算数の問題を楽しみながらしていた。
【灘中入試1日目】
緊張して起こされる前に目が覚めた。
国語Ⅰ 少しだけ難しかった。
理 科 簡単だった。自信あり。
算数Ⅰ 少し難しかった。
いっぱい受けたテストゼミと変わらない感じで緊張がなくなった。
【灘中入試2日目】
算数Ⅱ ミスをしたことを終了間際に気づき焦った。
国語Ⅱ いつも通り。
【西大和学園中入試】
疲れていたけれど、あまり難しくなかったので自信あり。
合格。
【洛南高附属中入試】
灘中の試験が終わり、力が抜けてしまっていた。算数で大ミス。
不合格。
【灘中合格発表】
合格発表の直前、僕も父もタブレットで灘中のホームページを更新し続けていました。父のタブレットで合格が出た!! 家族3人でやったー!! 僕を灘中に行かせたかった祖父ももちろん大喜び! 僕は発表の直前まですごく不安でした。ミスをしてしまったこともわかっていたし、そもそもPC9から灘中なんてやっぱり無理じゃないかと思っていました。何度もタブレットを見返し、合格を確認しました。合格証をプリントアウトして、やっと信じられました。
岡本教室に合格報告すると、佐生先生から「おめでとう! とりあえず岡本教室においで!」と言ってもらえたので、お昼を食べてすぐ向かいました。岡本教室に入ると、入口で灘コースの先生たちがおめでとう! と迎えてくれました。「今年一番のサクセスストーリーや!」と言われました。僕はすごく嬉しかったけれど、恥ずかしくて声が出ませんでした。本当はサクセスストーリーの意味がわからなかったのです。母に後で聞くと成功物語ってことと教えてくれました。確かにPC9から灘中に合格できた僕にピッタリ! なので、体験記のタイトルにしました。
【最後に】
何も知らなかった僕が灘中に合格できたのは、希学園のおかげです。
今から受験する後輩の皆さん。今どのクラスに居ても、灘中合格は夢じゃありません! 希学園の宿題は大変ですが、手を抜かずしっかり取り組んでみてください。きっと何かを掴めます!
希学園の先生、事務局の先生、みなさま本当にありがとうございました。
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