2年間の希生活

2年間の希生活

洛星中学校

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 僕はスタートが遅かったのもあって正直苦しいことも多かったけれど、6年生の11月の洛星中オープンスクールでサッカー部の雰囲気を見て、「洛星中学に行きたい!」と決めました。合格するまでの紆余曲折を書きたいと思います。少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。

【4年生の1月まで】
 某塾の個別教室に4年生の夏期講習から週一で通いました。その他サッカーやピアノ、水泳、そろばんを習っていました。中でも両立が大変だったのが学校の金管クラブです。平日3回と土曜も練習がありコンクールにも出場していました。

【入塾】
 水泳とそろばんをやめて中学受験のための塾に行くことにしました。僕の校区の中学にはサッカー部がないので、受験してサッカーが強い学校に行こうと思ったからです。中学受験というものがどんな大変なことか何も知らなくて、全然やれるだろうと甘い考えから始めました。希学園を選んだ理由は、体験授業の時の先生の話がおもしろかったのとクラスの人数がちょうど良かったからです。

【5年生】
 入った時のクラスはPC7でした。ベーシックと社会特訓の週3の塾の他に金管クラブ、サッカーとピアノ、土日はサッカーの試合と、今思えば宿題はいつしていたのだろうかと思うほどですが、体力はある方なので、家にいる時はとにかく机にむかっていました。そのかいがあって数か月でPC6に上がれました。ただサッカーのあと公開テストに行くと疲れていたのか、あまり良い成績が出なかったので公開テストの日はサッカーを休むことにしました。夏期講習の時は毎日金管クラブがあったので、母にお弁当を作ってもらって車の中で食べながら塾に向かうという夏休みでした。でもさすがに算数の成績が上がらなかったので、10月にピアノはやめて、ポリックで藤原先生にテストの受け方や作図の大切さを学びました。後半にはクラスをPC5でキープできるようになっていました。

【6年生スタート】~手術と新型感染症で下降~
 「スポーツが盛んな学校=洛南高附属中」という理由から、洛星・洛南高附属(男子)コースを選択しました。この時点では第一志望は洛南高附属中でした。「さあここから上げていくぞ!」と思っていたのに、なんと膝の軟骨が欠損していることがわかり、手術のため3月7日から10日間入院をしなければなりませんでした。もちろん勉強の準備はして行きましたが、ベッドの上なので寝てしまうことが多く、配信授業は見ても宿題はやりきれませんでした。そして4月にはクラスはPC6に落ちました。その後も松葉杖で通院・リハビリ・塾という生活が続きました。なんとか取り戻さなければという思いで頑張っていましたが、今度は新型感染症にかかってしまいました。またしても10日間の隔離生活で勉強は追いつかなくなってしまいました。6月にはクラスはPC7となり、その後はPC6とPC7を行ったり来たりとなりました。

【夏頃】~何故か取れない公開テスト~
 夏休みはほぼ毎日夏期早朝サポートルームに通い、僕なりに頑張りました。洛星・洛南高附属(男子)コースのイベントで上位に入り、賞状もたくさんもらいました。ベーシックの復習テストでもだいたい合格点が取れるようになりました。それなのに公開テストは、全然上がってきませんでした。今度こそ志望校のコースを変えなければならないと思うことも度々ありました。僕の心の支えは社会が変わらず1組前後だったことと、プレ洛星中入試がだいたい合格(2点足らずの不合格が確か1回)だったこと、志望校別特訓の復習テストの成績が(理科と国語はひどい点のこともあったけれど)良かったことです。

【秋頃】~怪我と伏兵ワールドカップ~
 秋は修学旅行や学習発表会があり、大忙しで、塾では各教科から総復習のプリントが次々と配付され、志望校別特訓でも宿題が多くなり、ベーシックの宿題もあって頭も体もパンパンでした。そんな時、僕はまた怪我をしてしまいました。10月の修学旅行で利き手の右手を骨折したのです。痛いし心が折れて2~3日は何もやる気が起きませんでした。でも鉛筆を持つことはできたので、とにかく目の前の課題と、追加で漢字の復習に毎日15分取り組み始めました。そして受験が迫った11月、僕は大好きなサッカーのワールドカップに夢中になりました。両親をイライラさせたと思うし、勉強時間や睡眠時間をだいぶ削ったと思います。でも算数が少し得意になってきたので、あとは国語を伸ばしたくて、過去問の読解を15分で解ききるチャレンジも追加で始めました。この頃、洛星中のオープンスクールでのサッカー体験(先輩たちの雰囲気がとても楽しそうで良かった)をして、第一志望が洛星中に傾いていきました。

【入試対策】
 家が遠かったので四条烏丸教室の近くのウィークリーマンションを借り、年末年始の入試対策に通いました。移動にかかっていた往復2時間が浮くことになったので、これを機に朝方の生活にしようと、遅くとも6時30分には起きて毎朝ウォーキングをし、朝、勉強をしてから塾に行くようにしました。算数の演習プリントと理科の合格への道は父にも協力してもらいながら先生に質問をしまくってなんとかやり終えました。過去問で点が取れるようになってきてどんどん自信がついていきました。

【して良かったこと、した方が良かったこと】
 ・夏休みなどの毎日読解は時間内で必ずやり終える。終わらない場合は時間配分を考える。どうしたら早く読めるか工夫する。というのを早くから取り組めばよかった。
 ・最高レベル演習国語を受け続ければ変わったかも…。宿題がこなせず1か月で辞めた。
 ・計算は朝ごはんの前など決めた時に毎日取り組む。
 ・途中式を省かない(暗算ができたので頭の中で計算してよく間違えていた)。
 ・作図は算数も理科も平行垂直を正確に(問題の図が正確でないものがあるので)。
 ・勇気を出して質問をする。
 ・理科は暗記すれば良いものは早めに固めて、計算問題を繰り返し演習する。
 ・理科の「暗記の確認」はB5に縮小して裏に答えを貼れば持ち歩けてよい。
 ・理科のサブノートに、暗記ものの語呂合わせ、間違えたところ、先生に教えてもらった解説などを書き込んで、自分専用の参考書を作った。
 ・社会はトイレに地図、お風呂で一問一答(ページコピーして裏に答えをはったもの)、移動時間や隙間時間に資料集を読む。
 ・チューターノートは常にカバンに入れておき、復習テストの点数などは塾で書いて帰る。

【岡山中学校(B方式)】
 会場前に先生がいてくれて緊張がほぐれました。
 国語:普通。
 算数:簡単。計算問題を間違えていないか念入りに見直しをした。
 理科:簡単。
 社会:簡単。苦手なところが出て2問間違えて悔しい。
 →合格(東大・国立医学部コース)

【洛星中学校(前期)】
 前の日に入試までの一通りのことをシミュレーションしておいた。「入試合格の秘訣」をもう1回読み「料理してやるぞ!」と気合いが入っているところにおやすみコールで先生たちと話ができたので、さらにやる気が出た。
 国語:慣用句の問題を記号で答える問題が難しかった。あと最後の問題は過去問で出たことがない感じだったので自信がなかった。
 算数:簡単。
 理科:普通。
 社会:簡単。
 →合格
 前の日にシミュレーションをしておいたこともあるけれど、金管クラブのコンクールの方が緊張したということもあってあまり緊張しなかった。コンクールでは1つの音やタイミングを間違えたら取り返しがつかないけれど、テストは他の問題や他の教科で取り戻せる!

【明星中学校(午後特進)】
 また先生がいたので嬉しかった。
 国語:簡単。
 算数:簡単。回収されている途中に間違いに気づいた。
 →合格(S特進コース)

【高槻中学校(B日程)】
 国語:普通。
 算数:難しかった。
 理科:難しかった。
 →不合格
 今思えば、洛星中の結果が不安でふわふわしていました。試験の内容もほとんど記憶にありません。あと、受験生が多くて試験の合間も廊下や教室で喋っている人が多くてうるさく、集中しきれていませんでした。

【洛南高等学校附属中学校】
 専願に変えるかどうか先生から連絡があったけれど、洛星中に進学するつもりだったから併願のままで受験。六孫王神社にコースの先生がみんないて気合いが入った。
 国語:これまでよりはできた。
 算数:過去問よりは簡単だった。またしても解答用紙を回収されている途中に間違いに気づいた。
 理科:普通。
 社会:簡単。
 →不合格(これまでのプレ入試より手応えがあったけれど、さすがに併願は厳しかった)

【関西学院中学部(B日程)】
 国語:簡単。
 算数:3回も見直したので満点の自信あり。
 →合格
 2教科受験だけれど、苦手な国語も人並みにできていたことが嬉しく、最後に最高の締めくくりができた。

 最後に、豊中教室で教えてくださった先生方、いつも支えてくださったスタッフのみなさん、四条烏丸教室のみなさん、そして洛星・洛南高附属(男子)コースの先生方、本当にありがとうございました。人見知りな僕ですが、なんとか質問ができるようになってから力がついたと思います!

【保護者より】
 息子はほぼ5年生からの入塾で、最初はわからないことだらけでついていくのが大変でした。ですが春期講習や夏期講習で履修済みの単元を学ぶ機会があるので、苦労しながらも宿題をやり切り追いつくということを繰り返していました。正直、他の塾生さんにとっては2回目の復習であり、追いついたと思ったらもう先に進まれている、という切ない状況ではありましたが、追いかけるという意味では親子でやりがいもありました。ところが成績が上がってきてこれからだという矢先に、足の手術や病気で6年生の1年間のうち20日以上授業に出られず、そのことが最後まで響きました。もともと呑気で逃避のバリエーションがそこここに転がっているタイプなので、穴があいた単元や苦手単元をすぐに埋めることができませんでした。この経験と反省から2つ、これから5年生6年生になる方々にお伝えしたいことがあります。まず塾生の皆さんは授業を休まないということを第一目標にして頑張っていただきたいです。次に保護者の方々にはお子さまの取り組みにできるだけ目を配られたら良いと思います。不安や焦りから市販の教材や参考書を手に取ってしまいがちですが、そこに時間を使うよりもお子さま方の宿題プリントをチェックしたり、勉強の仕方の指示があるものは確実に指示通りやっているか確認したり、返却されたテストから苦手にしていることの分析をしたりするなどです。私はそれに気づくのが遅かったので是非早めにやってみてください。希学園のカリキュラムに則って与えられた課題をきちんとやれば確実に力をつけることができると思います。
 また受験時のミニ講義プリントに「こんなに鍛えられた受験生は日本のどこを探してもいない!」とありました。特に入試対策に入ってからは親子共々本当にそうだと実感していたので、自信を持って息子を送り出すことができました。併走してくださった先生方には頭が下がりますし、信じてついて行って本当に良かったです。ありがとうございました。

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