私はこの春、たくさんの試練を乗り越え、第一志望校の須磨学園中学校に入学することができました。これから受験するみんなに自分の体験が参考になればいいなと思います。
〈入塾する時〉
ある友達が希学園に入ると聞いて、その友達に負けたくないと思い入塾しました。当時はワクワク感でいっぱいでした。ちなみに、それまでは公文やピアノ、そろばん、プールなどいろいろな習い事をしていました。
〈4年生〉
クラスはPC8から始まり、PC7、PC6と上がっていきました。けれど、公園で遊んだり、宿題プリントにいい加減に取り組んだりしていた時もありました。復習テストでは、最後まで解けたら見直しをせず、ぼーっとしたり、うとうとしたりすることもありました。そのせいでわかる問題や簡単な問題を落としてしまうことが多く、良い点を取れないことも多々ありました。ただし自分の得意な国語だけは、担当の坂東先生のおかげもあり、楽しく受けることができ、復習テストの点数もよかったです。でも公園で遊ぶことに夢中になってしまい、勉強する時間が削られ、算数や理科がボロボロというのは変わらず、算数が1組と2組に分かれたときには、2組になり、その2組の合格点に入ればいいかなと、高みを目指さず中途半端な気持ちだったと思います。でもそんな時、友達が1組にいて、負けたくないと考え、頑張ろうと思い直しました。
〈5年生〉
学年が上がっても、2組から1組に上がることはなかったけれど、「早く1組に行きたい」「友達に追いつきたい」という気持ちで頑張っていました。それで4年生の頃より真面目に宿題プリントにも取り組み、学習らんもよく書くようになりました。クラスはPC5とPC6を行き来しました。コツコツ頑張ってきた結果がきちんとあらわれていると思うとうれしかったです。ただ、公開テストなどの実力を測る問題は相変わらず苦手で、国語で何とか持ちこたえているような状況でした。特にひどかったのは算数で、後ろの方の大問は問題文の意味がよくわからないということもしばしばありました。
けれど、「友達には負けないぞ」と自分を鼓舞して、ベーシックの授業を受ける態度を少しずつ変えました。それは、その時の担当の先生(橋本先生、藤原(修)先生、能勢先生、横井先生、花崎先生や田中(真)先生)のおかげです。そして授業を受ける態度を変えたことで、一つ一つの問題を理解する楽しみを感じることができるようになり、成績を上げることができました。皆さんにも問題が解けることの喜びや楽しみをぜひ感じてもらいたいです。
〈6年生 ベーシック〉
10月になると、ベーシックではクラスがPとC、そして灘コースに分かれました。私は友達と同じCになり、それまで以上に心の中で競うようになりました。復習テストでも高得点が取れるようにたくさん復習しました。そのおかげで良い点を取れることが増えていきました。
5年生で踏ん張れたこともあって、算数と理科の成績が上がっていきました。算数では、4年生からお世話になった橋本先生の丁寧でわかりやすい授業のおかげで、もちろん多少の浮き沈みはあったけれど、自信につながる良い点を取ることができました。理科ではチューターの永原先生に手厚い指導や簡単に理解できるような考え方を教えてていただき、とても役に立ちました。知識系の「暗記の完成」というプリントや「サブノート編」のテキストがありました。国語では、大和先生が歴史も説明してくださり、同時に学ぶことができました。また選択問題では、この選択肢がなぜ違うのかわかりやすく説明してもらえるので深く理解することができました。漢字問題は「漢字の征服」という漢字をマスターしていくプリントがありました。聞いたことがあるけどわからない漢字などを徹底的になくしていけるものでした。「暗記の完成」や、「サブノート編」のテキスト、「漢字の征服」は苦手なところをつぶすことができる大切なものなので繰り返し読み覚えようと頑張りました。みんなも是非たくさん読んでほしいです。
〈6年生 志望校別特訓[第Ⅰ期]・[第Ⅱ期]〉
志望校別特訓が始まりました。私は六甲学院・須磨学園コースを受けました。志望校別特訓には入試を受けるにあたって基礎になる部分を徹底的に固めてもらいました。初めは日曜日にそんなものがあるなんて…と少し憂鬱でした。しかもたくさんの量の宿題プリントが出されて、ベーシックの宿題プリントも同時進行で終わらせなければならず、とても大変でした。だけど大変だったからこそ、絶対に終わらせてやるという気持ちで取り組むことができました。成績は悪いわけでもなく、平均ぐらいの点数が取れていたので、大丈夫だろうと思っていました。
〈6年生 志望校別特訓[第Ⅲ期]・[第Ⅳ期]〉
志望校別特訓[第Ⅰ期]・[第Ⅱ期]と比べて、宿題プリントの量が圧倒的に増え、問題の難度も難しくなり、受講する時間も長くなり、しんどいなと思う日々が続きました。そんな時は、受験が終わって、解放された自分を頭に思い描いて、乗り越えるようにしていました。志望校別特訓に対する面倒くさいという思いが成績にあらわれ、調子が出なくなり、復習しても良い点が取れず落ち込む日もありました。しかし、頑張り通せたのは北西先生や森本先生、永原先生、角谷先生などによる面白くわかりやすい授業や励ましを受けることができたからだと思います。
〈入試対策〉
冬休みの間、ずっと塾で勉強をする講座で、自分はここで精神力を鍛えられたと思います。家はただ寝るための場所という感じで、一番きつかったですが、いろいろなテストゼミをたくさん解いて、その年の合格点を取れるように頑張りました。本番の試験だと思って、一生懸命に解いていた記憶があります。入試対策の期間は、入試の本番に役に立てるように追いこみをかける時でした。
〈入試本番〉
絶好の入試日和。6時半に起きた私は、試験会場に行くまでは「サブノート編」を読んだり、本を読んだりして過ごしました。これからの6年間が決まる日だという実感が沸きませんでした。会場に着いたら、運動場で希学園の先生方に会いました。エールをもらい、覚悟を決めて教室まで向かいました。たくさんの受験生たちを見て、受かるか心配になったけれど、勉強量ではだれにも負けないと自分を奮い立たせ、問題に取り掛かりました。
〈須磨学園中学校入試第1回〉
国語;選択問題で「適当でないもの」、「すべて選びなさい」が多くて、見直しをすることが大切だと改めて感じました。また意味を答える問題が多かったです。
算数;計算問題を絶対落とさないように気をつけました。5は図を書いたら解ける問題で、楽しかったです。
理科;全体的に難しく、3の計算が特に難しかったです。
〈夙川中学校入試第2回〉
国語;説明文で大事だと思うところに線を引くことができよかったです。
算数;4の規則性の問題やベン図が出て、教えてもらっていたところが出てよかったです。
〈須磨学園中学校入試第2回〉
国語;説明文が難しくて、戸惑いました。だけど筆者の主張が伝わって来て面白いなと思いました。あとは漢字の問題数が多くて、びっくりしました。
算数;3の速さの問題でのダイヤグラムがすでに書かれていて、やりやすかったです。5のプログラミングの問題(場合の数)が難しかったです。
理科;3の問題が面白くて楽しかったです。難しいと思った問題は飛ばすことができました。
〈須磨学園中学校入試第3回〉
国語;物語文が解き進めるごとに理解が深まるような内容で面白かったです。
算数;全体的に難しかったです(特に大問の後ろの方の問題)。だから簡単なところは絶対に落とさないと、慎重に解き進めることができました。
〈入試を体験してのアドバイス〉
・たくさんの受験生を見ても、自分は受かるという強い気持ちをしっかりもつこと。
・試験を楽しみながら受けること(リラックスしながらでもいいと思います)。
・塾で、問題に取り組むとき、「入試でこれが出るかもしれない」と意識しながら解くこと。
・先生のアドバイスをよく聞くこと。
・あきらめず最後まで粘り強く闘うこと。
・勉強を優先して、したいことを後回しにするという方法で頑張れました。したいことが原動力となって力が湧いてくるからです。皆さんも是非試してみてください。
・宿題プリントや課題はきちんと仕上げるようにすること(これさえすれば成績は確実に上がります)。
・息抜きをすること(単に勉強漬けでは、勉強にやる気を見いだせないからです)。
・国語の文章問題に関しては、その文章に感情を乗せることが大切だと思いました。
・目指す人やライバルを見つけること。
〈お世話になった方々へ〉
試験に合格し、自分が幸せでいられるのは、最後まで戦ってくれた先生方と身の回りのことや、そして精神面でも支えてくれた家族のおかげであると思います。3年間本当にお世話になりました。ありがとうございました。
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