僕はこの春、西大和学園中学校に入学します。僕のこの体験記が少しでも受験生の皆さんの役に立つことができれば幸いです。
〈5年生〉
僕はベーシックを受講せずに、最高レベル演習算数・国語だけを受講していました。算数はほとんど一番下のクラスでした。5年生の途中で始めた最高レベル演習理科もほとんど一番下のクラスでした。他の習い事も勉強もどちらも中途半端で、ずっと成績は低迷していました。何よりも僕のやる気が全然なかったように思います。
〈6年生 春 PC2,PC3〉
この流れだと僕の成績は伸びそうにありませんが、6年生の4月になると急に上がりました。公開テストの国語は90点で、全体で7位でした。これには理由があります。各テストの「直し」です。公開テスト・確認テスト・復習テストの直しをきちんとしたからです。直しをきちんとするというのは、わからなかった問題を理解し、同じ問題を入試に出されても解けるようにするということです。しかし、5月になると成績は少し下がりました。ゴールデンウィークで遊びすぎたのが一番の原因です。受験に向かって頑張っている皆さんは、ゴールデンウィークの遊びすぎには気をつけてください。
〈6年生 夏 PC2,PC3〉
いろいろな先生に「今(夏休み)が受験の天王山だ」と言われ、必死に頑張りました。毎日、夏期早朝サポートルームを利用して朝の9時から夜の9時まで頑張りました。そして、夏期激励集会にも行って決意表明をしました。僕は周囲に中学受験をすることを公表していませんでしたが、舞台で「苦手な算数の場合の数と理科の力学を克服し、第一志望校の西大和学園中学校に絶対合格します」と決意表明をしたことで、押し切れていなかったやる気スイッチを押せたような気持ちになりました。6年生の夏は忙しい時期ですが、夏期激励集会には絶対に行っておいた方がいいと思います。その結果、成績がとても良くなりました。この頃には、志望校別特訓の成績上位者の表に僕の名前が載るようになっていました。
〈6年生 秋 PC0〉
地獄のような夏休みが終わり、ベーシッククラスは灘・P・Cにわかれ、先生からPをすすめていただきました。残念がならPは僕には難しく、2週間で宿題が回らなくなり、大切な「直し」をする余裕もなくなっていました。それに伴い成績も下がりました。この時期からは自分のレベルにそぐわない講座の受講はお勧めしません。僕は11月に迷うことなくPからCへとクラスを変更しました。
〈6年生 冬 PC4〉
ベーシックの終盤になり、ようやく10月からズレていたリズムが戻り始め、各テストの「直し」もできるようになりました。さすがにこの頃には「受験生」と自覚できていたので、好きな読書もやめ、「理科サブノート」を読むようにしました。必死に勉強するようになりましたが、成績は一向に伸びません。みんなが頑張っているので上がるはずもないのはわかっていましたが、勉強へのモチベーションも上がりません。東大寺・星光・西大和入試実戦テストでは、なんと3校全ての判定が「不合格」でした。入試1か月前の「不合格」という三文字は、かなりショックでした。「本番じゃなくてよかったやん」と家族は慰めてくれましたが、焦りと不安は「合格」という二文字でしか消すことができませんでした。2週間後にひかえている次のプレ星光学院中入試とプレ西大和学園中入試に、そして本番の入試に向けて頑張りました。その結果、どちらのプレ入試でも「合格」判定をもらうことができました。入試2週間前の「合格」はかなり自信になりましたが、それまでも気を抜くと成績が下がっていたので、このまま気持ちを維持して本番の入試に向けて頑張り続けました。
〈大阪星光学院中学校入試 前日〉
行く予定ではなかったのですが家にいても落ち着かず不安なので、前日特訓に行きました。特訓は夕方には終わり、そわそわしていた頃にチューターの先生が電話をかけてきてくださる「おやすみコール」がありました。先生は「心配してないで。いつも通りで大丈夫やから」と何度も言ってくださり、緊張がほぐれました。この電話は、僕だけでなく母の緊張もほぐしてくれたようで、とても安心して翌日の入試に備えることができました。これも夏期激励集会と同様に申し込むことを強くお勧めします。
1月14日午前〈大阪星光学院中学校入試〉
この日の朝、ミニ講義を受けに行くため、谷九教室に向かいました。谷九教室に着くと何人かの先生方が出迎えてくださいました。そしてミニ講義を受け、たくさんの先生方や希学園のスタッフの方々に送り出していただきました。このミニ講義のおかげで自分に自信を持って入試に臨むことができました。時間などの都合で教室に行けない方以外はミニ講義を受けに教室に行っておいた方が良いと思います。僕は他の学校の前受け受験をしていなかったので、この日が人生初の中学入試でした。受験生の数や落ち着かない保護者たち、異様な光景でとても緊張しましたが、それまでの自分を信じて入試に挑みました。算数が難しかったけれど、気持ちを切り替えて次の教科を受けました。
1月14日午後〈西大和学園中学校21世紀型特色入試〉
大阪星光学院中を4科で受験後、JR天王寺駅から電車で王寺駅に向かいました。大和路線の電車が止まらない限り、西大和学園中学校21世紀型特色入試の会場に集合時間までに着くことができるので、車よりも電車がおすすめです。
グループディスカッションは僕が興味の持てる内容だったので、楽しく受けることができました。ずっと担当の先生に見られていましたが、なるべく気にしないようにしました。この入試は、楽しんで受けることができました。
1月15日〈西大和学園中学校本校入試〉
噂に聞いたことがある人もいるかもしれませんが、他の受験者の「昨日の星光の入試、簡単だったね~」というような会話を聞きました。大阪星光学院中受験者で合否を知らされていない人は少し焦ると思いますが、聞き流すことをお勧めします。
〈結果〉
大阪星光学院中学校:合格
西大和学園中学校:合格
〈僕が取り組んでおいた方がいいと思う課題(抜粋)〉
配られた課題は基本的にすべて取り組んでおいた方が良いのですが、「どうしても時間がないのでどれをやればいいのかわからない…」という方は以下の課題をすることをお勧めします。
夏休みの算数[東大寺学園コース/大阪星光学院・西大和学園(男子)コース共通]
…名前の通り夏休みに配られる算数の教材です。演習量を増やすのにとても適しています。解答は載っていますが、解説は載っていません。書き込み式になっています。
ファーストステップ
…社会特訓の教材です。基礎を固めることができ、入試に役立ちます。
サブノート
…ベーシック理科の教材です。結局この本を覚えないと最後の最後、成績は上がりません。サブノートを書き込み式にした「最後の確認」は12月ぐらいに配られますが、その時点では覚えておいた方がいいです。
鬼さん数(上弦・下弦・無惨) [東大寺学園コース/大阪星光学院・西大和学園(男子)コース共通]
…夏休みの算数を難しくしたもので、入試対策のときに配られます。「無惨」の問題が異様に多いです。
〈受験生の皆さんへ〉
・夜遅くまで勉強をするのではなく、少し早く起きて朝に勉強をする。
・宿題は学習サポートルーム中に終わらせる。
・YouTubeを見たりゲームをしたりしない(僕は8月にゲームを封印しました)。
・見たいテレビは時間短縮のために録画をして見る(僕はストレス発散のためにお笑いを見ていました)。
・学校見学には、その学校に入学したときのことを考え、電車で行く。
・激励集会(夏期、大晦日共に)は申し込む。
・おやすみコールは受ける。
・入試当日のミニ講義は受ける。
以上のことをした方がいいと思います。
〈最後に伝えたいこと〉
僕の受験を成功に終わらせることができたのは、僕自身の努力だけではなく、家族はもちろん、たくさんの方々のサポートがあったからです。激励をしてくださった黒田学園長、僕のチューターだった木原先生、授業をしてくださった平野先生、水川先生、竹内先生、西尾先生、礒辺先生、小谷先生、浅田先生、入江先生、田中先生、森先生、西村先生、そして僕の受験を応援してくださった希学園のスタッフの皆さま、本当にありがとうございました。
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