希イズム ~僕の一生の宝物~

希イズム ~僕の一生の宝物~

灘中学校

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 僕は灘中学校をはじめ、受験校全てに合格することができました。ここで、希イズムどっぷり(?)の僕の受験生活を振り返りたいと思います。この体験記が後輩のみなさんの役に立てば幸いです。

<3年生>
 2年生の時になにげなく参加したイベントをきっかけに体験授業を受講。そのときの中川先生の強烈なキャラクターに惹かれ、3年生のはじめから希学園に通うことにしました。
 最高レベル演習国語・算数、灘クラブ特訓、NACを受講しましたが、この時点ではあまり中学受験を意識してはいませんでした。飛び級も検討しましたが、先生方から僕の性格などをふまえてアドバイスをいただき、飛び級はしないことにしました。振り返ってみても個人的には飛び級しなくて良かったと思います。

<4年生>
 ベーシック国語・理科、最高レベル演習国語(Web)・算数、灘クラブ特訓を受講。プレチューター は平野先生になりました。この頃は国語の宿題プリントを仕上げるために多大な時間をかけていました。宿題プリントは、僕のように無駄に時間をかけすぎることなく、解き方・考え方をきちんと書いて、時間を計りながら丁寧に取り組むことが大切だと思います。

<5年生>
 ベーシック国語・理科、最高レベル演習国語(Web)・算数・理科、灘中選抜特訓を受講。プレチューターは引き続き平野先生でした。相変わらず国語の宿題プリントに時間をかけ、納得がいかないところは平野先生にとことん嚙みついていました(平野先生ごめんなさい)。
 5年生の終わりの頃には、成績が安定していた(ミスはしまくっていましたが…)こともあり、灘中学校を受験しようと決意し、他の習い事を中断しました。

<6年生>
 ベーシック国語・算数・理科、最高レベル演習国語(9月まで)・算数・理科、志望校別特訓灘コース、灘中トップ合格養成講座を受講。チューターは松田先生になりました。

~春~
 いよいよ灘中に向けての勉強が本格的になりました。希学園の課題をきちんと取り組むとともに、ミスの多い算数対策として「中学への算数」を1日1問ずつ解くことにしました。これを「チュースーノート」(ネーミングは褒められました)として入試直前まで毎週松田先生に提出しました。
 志望校別特訓は復習テスト3教科と語句テストがある上に時間が長いので、心身共に非常に疲れるものでしたが、仲間とともに頑張りました。

~夏~
 夏期講習は、灘中対策に重点を置くため算数B、夏期演習特訓国語(灘レベル)・理科(灘・甲陽レベル)のみを受講しました。
 宿泊付きの合宿は新型感染症の感染拡大防止のためになくなり、日帰り合宿となって残念でしたが、それでも大変有意義なものでした。スピード強化演習では松田先生に解答用紙を2回も破られました。1回目に破られてからチェックを続けていましたが、その時だけチェックを忘れて…。忘れた時に限ってミスをしているものなので、絶対にチェックを怠ってはいけないと痛感しました。また、グループで取り組む難問耐久力演習は、自分の解説が本当にメンバーに理解してもらえているかが問われるもので、非常に苦労をしましたが、グループみんなで力を合わせ、結果、確認テストで1位を取ることができました。希イズムの一つである共走を強く実感した瞬間でした。

~秋~
 ベーシックが灘・P・Cに分かれ、僕はベーシック灘の堺東教室リーダーに選ばれました。ベーシック灘では毎回テストゼミがあります。時間配分や問題の取捨選択の仕方はテストゼミや模試を通してしか磨けないので、ここで得点の最大化を図る戦略を立てるのが良いと思います。
 志望校別特訓[第Ⅲ期]からは時間が長くなり、[第Ⅰ期]・[第Ⅱ期]以上に心身の消耗が激しくなりますが、体調管理に努め、先生と自分を信じて、希イズムの克己の精神で頑張りました。その結果、志望校別特訓[第Ⅰ期]から[第Ⅳ期]までN0最前列の席をキープすることができ、大変自信になりました。
 また、この頃から試験を受けるにあたっての注意点を紙に書きとめ、「心得帳」と称して、テスト前はそれを優先的に見直すようにしました。入試本番を含め、大いに役立ったと思います。

~冬~
 ついに入試対策が始まりました。谷九教室と堺東教室が合同で授業することになり、通塾は大変になりましたが、共走できる仲間が増えて嬉しくもありました。松田先生に「1位の席は譲るな!」と言われ、必死になりました。さらに、松田先生が他の仲間に「1位の席を取れ!」とも言っていたので、死ぬ気で頑張りました(結局どちらも…)。
 6年生最後の第7回灘中入試実戦テストも1位、お正月の第3回プレ灘中入試も1位を取り、とても満足しましたが、今考えるとこれが油断に繋がっていたかもしれません。

~海陽中等教育学校(特別給費生)入試~
 初めての受験でしたが、大して緊張することもなく、最後まで戦い切ることができました。腕時計を忘れましたが、カバンに入れておいた予備のおかげで助かりました。

~函館ラ・サール中学校入試~
 算数の表面積の問題は自信がありませんでしたが、算数は満点・トップ、理科はトップの成績で十傑に入ることができました。

~灘中学校入試~
 天候があやしくなり急遽ホテルに宿泊しましたが、おやすみコールやミニ講義のおかげであまり緊張はしませんでした(むしろ気が緩んでいたのかも)。
 国語Ⅰ:得意のはずが、いつも以上に知らない語句が多く自信なし。ただし俳句は超簡単。
 理科:用紙の枚数などの形式や出題傾向が例年と違って、気持ちを乱された。最後の大問でほとんどの小問を間違えたと思う。自信なし。
 算数Ⅰ:自信あり。問題の取捨選択が上手くいった。
 得意なはずの理科で思い通りの受験ができず、失敗したようなモヤモヤを感じましたが、克己の精神を思い出し、引きずってはいけないと算数Ⅰでは気持ちを切り替えて頑張りました。ただ、終了後にモヤモヤ感が再燃してしまい、松田先生にそれをぶつけました(松田先生ごめんなさい)。
 算数Ⅱ:自信あり。算数Ⅰ同様問題の取捨選択が上手くいった。
 国語Ⅱ:普通。部分点を取ることに専念した。
 教科ごとの感触と実際の得点の差異は多少ありましたが、全教科でバランスよく得点する自分らしい結果となり、先生方から「君らしい得点の取り方やなあ」との感想をもらいました。

~西大和学園中学校入試~
 試験の合間が10分と短くトイレが非常に混み合っていました。理科で、記述の書き直し中にチャイムが鳴るという痛恨のミスをし、残り時間チェックが大切であることを改めて痛感しました(今さら…)。

~東大寺学園中学校入試~
 受験に慣れ始めていたので気を引き締めました。関西最後の受験を大いに楽しむことができました。

~開成中学校入試~
 悩んだ挙句に首都圏受験を決意しましたが、入試までは関西圏の全試験が終了してモチベーションを上げきれずにいる自分との格闘の日々となりました。
 社会では関西人にとって超難問の東京問題が出題されます。過去問に触れて傾向を掴んでおいたのが良かったと思います(対策しておいた五街道が出題されました)。
 国語:普通。文章題1題のみだった。文法的表現ミスに後で気づく。
 算数・理科:例年以上に骨のある問題が多く、楽しめた。
 社会:普通。東京問題の対策をしておいたため、得点を大幅に落とさずに済んだと思う。

~入試を通して感じたこと~
 第一に、試験の合間の休憩時間に答え合わせをしたり、試験や勉強に関係のない話をしたりと、とても騒がしい入試会場がありました。休憩時間の使い方や雑音・雑念を防ぐ対策が必要だと思います。
 第二に、トイレが大変混み合います。トイレ待ち対策を用意すると良いと思います。
 第三に、試験終了後の解散場所には人がとてもたくさんいます。親とどこで待ち合わせるか、しっかりと打ち合わせておく方が良いと思います。

<最後に>
 僕が受験校全てに合格できたのは、希イズムを信じて最後まであきらめずに取り組んできたからだと思います。熱血の先生方のご指導のもと、克己心を磨きながら愉快な仲間たちと共走し、希学園で楽しく学べたことは僕にとって貴重な財産になりました。チューターとして僕を全力でサポートしてくれた松田先生やNAC時代からずっと見守ってくれた黒田学園長と入江副学園長をはじめとする先生方、事務所スタッフのみなさま、共走できた30期生の仲間たち(女子の方々も)、そして家族、名前を上げればキリがないほどのたくさんの方に支えられた4年間でした。これからの中学校生活も希イズムを忘れずに頑張ろうと思います。
 本当にありがとうございました。

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